一般外来で医師により難聴と診断し、補聴器装用でメリットがあると判断された場合に補聴器外来の初回予約、または言語聴覚士によるカウンセリングをさせていただきます。

当院では厚生労働省認定の補聴器適合判定医と補聴器相談医の資格を持つ医師、言語聴覚士を中心に補聴器外来を行います。

一般外来で一定以上の難聴の場合、公的助成で補聴器の費用が支給される制度があり、適応があれば手続きをお薦めします。

まずは以下に該当するかどうか、一般外来で診察を受けていただいてから、補聴器外来へのご案内となります。

①医学的に補聴器を適合できるか

補聴器適合判定医・補聴器相談医の資格を持った医師が補聴器の適合を判断します

また、言語聴覚士による検査・カウンセリング、補聴器の調整を行います。

それらには健康保険適応があり、試聴器は無料でお貸し出しできます。

②公的補助が受けられるか

 一般外来での聴力検査で高度・重度難聴であり、基準を満たした場合、身体障害福祉法指定医である院長の診断で申請することができます。

 聴覚の身体障害者手帳があれば、自治体によりますが大幅に自己負担が軽くなります。

③耳だれがある中耳炎や変化する難聴はないか

耳だれがあったり、聴力が変化するような疾患の場合、定期的な医師の診察のもと補聴器の調整を行う必要があります。

補聴器専門店や眼鏡屋さんでは対応が困難なため、補聴器外来がある耳鼻科で診てもらうのが良いでしょう。

初回補聴器外来

難聴の症状、難聴の程度のご説明、補聴器の特徴と聴覚リハビリテーションの重要性についてご説明いたします。

ご本人、ご家族にご理解いただけた時に試聴開始となります。

試聴器の貸し出しは無料です。(なお紛失された場合は実費となります。)

2回目以降の補聴器外来

補聴器を装用した時のメリット、デメリットをお聞きしながら補聴器を調整していきます。

また適宜補聴器を装用した状態で聴力検査を行い、補聴器をつけていない時と比較して、どれほど聞こえが良くなるのかわかる検査を行います。

試聴器は3か月お貸し出しし、その間補聴器外来に受診していただき適合検査を行います。(保険適応)

補聴器購入

効果を感じていただき、補聴器を使うことで生活が豊かになると実感できたら購入をおすすめします。

耳穴式補聴器が良い場合は耳型を取って作成になります。

なお、補聴器購入の際、補聴器相談医が作成できる医療費控除の診断書を受け取って申請することができます。

アフターケア

補聴器は定期的なアフターケアが必要です。

「補聴器を調整していても聞こえにくくなった」「音がおかしい」というときに補聴器をチェックする必要があります。

耳垢が詰まっていることもあれば、難聴が進んでいることもあります。

御自身の耳も補聴器も同時にチェックできるので一般外来、補聴器外来双方の受診をお願いしております。